(レビュアー: F.M)
言わずと知れた人気マクロレンズ。
画質については今更言うまでもないのだが、マクロレンズだけで比較すれば絶対的な解像性能よりもボケの描写を重視したような味付けと言うこともできる。
どちらかと言うと精密なものよりも草花などのマクロ撮影に適していると思う。
もっとも、マクロレンズはどれも十分すぎるほどの解像性能を持っているので解像性能が問題になることはまずない。
フォーカスクラッチ機構によって、フォーカスリングをスライドさせると適度なトルク感のあるマニュアルフォーカスが可能。
フォーカスリングの回転角度も大きくマニュアルフォーカスは快適。
ただし
このモデルではフォーカスリングの前後スライドだけではMF/AFモードが切り替わらず、レンズやボディのAF/MF切り替えも必要という少し中途半端な仕様になっている。
後継のSP AF 90mm F/2.8 MACRO[1:1](モデル172E)やSP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (モデル272E)ではニコン用とキヤノン用に限りフォーカスリングの前後に連動してボディのMF/AFのモードも切り替わるようになった。
光学系はこの72Eから最新の272Eまで基本的には変わっておらず、画質もほとんど変わらない。
値段が大差ないならワンタッチでMF/AFが切り替わるモデル172E以降をお勧めしたい。