(レビュアー: F.M)
このレンズの特徴はいくつかあるが、最も注目すべきは最短18cmの接写能力だろう。
24mm単焦点レンズの最短撮影距離は25~30cmのものが多いが、このレンズは18cm。
広角でのこの差は大きく、全く違った撮り方ができると言っても良いほど。
例えば花をクローズアップして撮れば、マクロレンズで撮った場合と違って背景も一緒に写し込むことができる。
接写に強い広角レンズということではその後シグマから20mm F1.8、24mm F1.8、28mm F1.8のいわゆる「三兄弟」レンズが出たが、どれも単焦点レンズとしては重くサイズもかなり大きい。
その点、小型軽量でシステムにプラス1本して気軽に使えるこのレンズには魅力がある。
画質は、解像力はかなり高い。
周辺光量の低下がかなり大きく、目一杯絞っても最周辺部に陰りが残るのが欠点。
それでも撮っていて楽しくなるレンズである。