(レビュアー: F.M)
SP AF 90mm F/2.8 MACRO[1:1] (モデル72E)の後継となる人気の中望遠マクロレンズ。
光学系は前モデルのものを踏襲し、定評のある画質・ボケ味に変化はない。
機構の面での進歩としてニコン用とキヤノン用ではフォーカスリングの前後だけでボディのMF/AFのモードも切り替わるようになり、マクロ撮影での操作性が大幅に向上した。
ペンタックス用、α用は従来通りボディ側の切り替えも必要なので事実上前モデルからほとんど何も変わっていないことになる。
2008年に発売されたSP AF 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (モデル272E)ではデジタル一眼レフでの使用を考慮してコーティングの改良が行われた。
しかし元々逆光性能には問題がないので、実用上モデル172Eとモデル272Eの差はほとんどない。
デザインの変更と、公称質量405gとモデル172Eよりわずかに軽くなっている。
中古でタムロンの90mm F2.8マクロを購入するのであれば、キヤノン・ニコン用では画質が272Eと変わらず、ワンタッチでMF/AFが切り替わるようになったモデル172Eが最もお買い得と言えるかもしれない。
ただしペンタックス用・α用は初代のモデル72Eから何も機構が変わっていないので、性能対値段だけで言えばモデル72Eが一番お買い得と言えそう。