(レビュアー: M.K)
初代となるAT-X AF 28-70mm F2.8 (AT-X270)に改良を加えた製品群で、PRO、PRO New、PRO SVの3モデルはほぼ同じ性能・機能を持つモデルとなっている。
初代からの改良点は主に二点。
プロテクター鏡筒の採用によりフィルター取り付け枠が回転しなくなった。
また、フォーカスリングフリー機構により、フォーカスリングを手前にスライドさせればAF時にはフォーカスリングが回転しなくなる。
ただしボディのAF/MFの切り替えとは連動しておらず、フォーカスリングとは別にAF/MFをボディやレンズの別のスイッチで切り替える必要がある。
画質がどうかというよりも、最短撮影距離の70cmが問題であろう。
PROではない初代モデルが発売された1988年当時ならともかく、そのままのスペックで10年以上販売されただけに、末期には他社製品に比べて劣る点ばかりが目立っていた。
強いて言えば重量感のある外観だけが他のレンズメーカー製品とは違うが…
3モデルの違いはほぼフードだけで、PROが金属製の丸型ネジ込み式、PRO New以降は花型バヨネット式となった。
PRO SVは最後に発売され、実質的には従来品の価格を下げただけの製品と言える。
1994年 PRO 丸形ネジ込み式
1997年 PRO New 花形バヨネット式
2002年 PRO SV 花形バヨネット式