(レビュアー: H.B)
重量1kgを切る、最軽量の400mm F5.6。
今や高性能な400mmレンズはいくらでもあるが、機動力という観点でこのレンズを上回る400mmはほとんどない。
撮影ジャンルにもよるが超望遠レンズだけ持ち歩くということはほとんどないわけで、通常の他の機材にプラスすることを考えるととにかく軽いに越したことはない。
全長も約20cmなので大抵のカメラバッグに収納できる。
フードが組み込みのスライド式であることも収納のしやすさに寄与する。
単焦点レンズとしては画質は「そこそこ」だが、現在普通に購入できる価格帯の400mmズームには負けない。
カメラメーカーの高価な400mmと比較するのは酷である。
最短撮影距離はシグマのAPO TELE MACRO 400mm F5.6/HSMの1.6m・最大撮影倍率1:3(0.33倍)には敵わないが、400mmとしてはかなり近接撮影ができる部類だ。
このレンズに次いで持ち歩きやすい400mmはシグマ AF APO 135-400mm F4.5-5.6だろうか。
トキナーにはAT-X AF 80-400mm F4.5-5.6という、これも1kgを切る超コンパクトな400mmズームがあるが、これは極端に小型化・軽量化を優先したレンズだ。
いずれにしても、いかに高画質であろうと持ち歩けないレンズには一文の価値もないということは常に考えなくてはいけない。