(レビュアー: T.S)
型番は似ているが前モデルの17-35mm F2.8-4 EX ASPHERICAL (HSM)とは別の製品なので注意。
前モデルとの比較では、フィルターが1サイズ小さい一般的な77mmになった。
そして何より、前モデルの泣き所だった最短撮影距離が27cmに短縮され撮影範囲が大幅に広がった。
デジタル一眼レフを意識したレンズ構成にするなどの設計により、逆光時の性能もかなり向上している。
発売時期、デジタルを意識した設計の導入など、直接のライバルはタムロン SP AF17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical IF (A05)となるだろう。
全体的なスペックも似ているので、以下でタムロンと比較する。
タムロンとの比較では、レンズが太く見えるが最大径ではタムロンとほとんど同じ。
タムロンが全体的には細身で先端部だけが広がっているのに対し、このレンズはマウント寄りから太いためにボリュームがある。
カメラバッグへの収納性にはあまり影響しないと思われるが、バッグによっては窮屈になるかもしれない。
重量はタムロンの440gよりかなり重い。
画質の面では、絞りが解放に近い状態での解像性能、特に周辺部ではタムロンをかなり上回る。
ただし旧モデルよりは改善されているものの、タムロンと比較してややゴーストが出やすい気がする。
使い勝手の面では、超音波モーターHSMの採用で静かなAFとフルタイムマニュアルフォーカスに対応している。
ただしα用、ペンタックス用はHSM仕様ではなく、フルタイムマニュアルフォーカスに対応しない。