(レビュアー: M.K)
AT-X AF 80-200mm F2.8 SD(AT-X828)の光学系はほぼそのままに、操作性や堅牢性の改良を行ったモデル。
前モデルではフォーカシングが前群回転繰り出し式でフォーカシングによってレンズ前枠が回転する構造だった。
PROでは同じ方式ながらも回転部を別の「筒」で囲んでしまう「プロテクター鏡筒」によりフィルター取り付け部が回転せず、ハーフフィルターや偏光フィルター等が使いやすくなった。
また、フォーカスリングを前後にスライドするだけでAF/MFの切り替えができ (一部マウント除く)、AF時にはフォーカスリングが回転しなくなった。
どちらもホールド性の向上に大きく寄与する。
ただし、これらの改良によりこのクラスとしては軽量だった前モデルより重くなり1350gとなった。
その他、フードが初代のスナップ式から金属製のネジ込み式に変更になった。
光学設計は初代のものを踏襲しており明確な画質の差はない。
要約すれば、絞り解放ではフレアが多く非常にソフト、1段絞ればグっとシャープになる。