(レビュアー: T.S)
最短1.6m、最大撮影倍率1:3(0.33倍)のテレマクロ撮影が可能な400mm単焦点レンズ。
この製品の前にもシグマには400mm F5.6があったが、描写力には不満の残るものだった。
フルモデルチェンジしたこのレンズでは大きく改善され、絞り開放から良好な画質となっている。
この位の焦点距離になると被写界深度が浅いにも関わらず、手ブレを防ぐために絞り開放で使う頻度も高くなってくるが、そのような条件でも安心して撮影できる。
同クラスのレンズとしてトキナー AT-X AF 400mm F5.6 SD (AT-X400AF)があり、トキナーは小型軽量、シグマはマクロ撮影とそれぞれ特長がある。
どちらも現行製品ではないが被写体や撮影シーンに応じてレンズを選べるのは有難い。
キヤノン用、シグマ用は1997年に超音波モーター・フルタイムマニュアルフォーカス対応のHSMにモデルチェンジした。
2mmほど太くなり重さは100g増したが、このレンズの特長であるマクロ域での撮影ではフルタイムMFの恩恵は大きい。