キヤノン
EF35-350mm F3.5-5.6L USM

カテゴリー: 高倍率ズーム

このレンズの特徴

(レビュアー: M.K)

1993年の発売当初は世界最高のズーム倍率を誇ったレンズである。
今でこそ28-300mmといった高倍率ズームが多数発売されているが、これらは基本的に画質を割り切って利便性に特化したレンズだ。
画質重視のキヤノンLレンズシリーズである本レンズは、値段や大きさ重さ(そして画質)の違いから、カテゴリーが違うと言える。

Lレンズとは言え10倍ものズーム倍率を持つレンズなので絞り解放から全域でシャープというわけには行かないが、必要に応じて絞ればしっかりと解像する。
コントラストも高い。
この辺りが一般的な高倍率ズームとは一線を画するところだ。
直進ズームが採用されていることからも報道写真などシャッターチャンス重視の撮影を意識して開発されたのは間違いないが、鑑賞目的の写真にも堪えうる画質を持った数少ない高倍率ズームだから他の分野でも積極的に活用したい。

全体としては中級クラスの標準ズーム・300mm望遠ズームを上回る画質で風景写真などにも十分対応できる。
テレ端300~350mmではやや像の甘さが見られるが、それでも一般的な望遠ズームのレベルだ。
絞り解放での周辺光量の低下も多少認められるが一般的なズームレンズより良好なレベルだ。

16-35mm、17-35mmといった広角ズームと組み合わせれば、レンズ2本で17mmから350mmを切れ目なく、ある程度以上の画質でカバーできる。
これは本レンズのような高品位な高倍率ズームでなければできないことだ。
自然の中などで足場の悪い状況ではレンズの交換頻度が低いに越したことはない。
このような状況でのレンズ交換にはリスクがあるし、不意にシャッターチャンスが訪れたなどとっさの時ほどミスを冒しやすい。
本レンズ1本で標準ズーム+300mm望遠ズームに近い重さがあるので必ずしも軽量とは言えないが、レンズ2本よりは荷物は小さくて済むはずだ。

なお最短撮影距離は焦点距離によって変わり、135mmのときの60cmが最短。
このときの撮影倍率は0.25倍で、ある程度の接写もこなせる。
万能レンズとしては重要な要素だ。

対応マウント

キヤノンEFマウント

楽天市場での在庫検索結果

キヤノンEFマウント用

主なスペック

フィルター径 φ72mm
最短撮影距離 60cm
最大撮影倍率 0.25倍
質量 約1385g
寸法 全長167.4mm ×  直径φ85mm
絞り羽根枚数 8枚
フード 花形 バヨネット式
レンズ構成 15群 21枚
焦点距離 35-350mm
明るさ F3.5-5.6
発売年 1993年

備考

専用フード EW-78 EW-78II

ユーザーの感想

■評価平均
評価
■評価・感想を投票
評価・コメントどちらかだけでも投票できます
無し 悪い   良い
  1 2 3 4 5
解像力
解像以外の 画質
小ささ
軽さ
価格
コメント

今までの評価

<<前の10件 1   次の10件>>
(ゲストさん)  - 2017-04-06 09:20:49
評価
300mmよりちょっと長いのが便利。
300mmだったらズーム2本とどっちを持って行くか悩むところですが、レンズ交換の手間と50mm分の望遠を取ってこのレンズにすることが多いです。
広角と組めば2本で何でも撮れますし。
手ぶれ補正が付いていないことを除けば私には28-300L ISより使い勝手が良いです。
(ゲストさん)  - 2016-08-27 01:04:15
評価
あまりシャープさにはこだわらないが他の高倍率ズームのモヤモヤした画質が嫌でこれを使用している。
最高画質を狙うんでなければこれで十分。
(ゲストさん)  - 2015-09-10 11:46:00
評価
雨の日の撮影に重宝しています。
雨の中でのレンズ交換は極力避けたいですし、手元がおぼつかないこともありますので。
暗くて絞れないこともあるので解放での画質もじわじわ効いてきます。
値段の相場は廉価高倍率ズームとの性能差を考えれば決して高くないですが、故障した時のこと(すでにメーカー修理不能)を考えると高いとも言えるので2。
<<前の10件 1   次の10件>>